- クドローNEC委員長発言、トランプ大統領が英大使を酷評
- 英議会可決、メキシコ財務相辞任、シスコがアカシア買収
クドロー米国家経済会議(NEC)委員長はパウエル氏の連邦準備制度理事会(FRB)議長職が安泰であることを言明しましたが、指名が濃厚な2人の理事候補については、従来の通説に「異議を唱えていく」ことに期待を表明しました。パウエル議長は今週の議会証言だけでなく、その後も金融政策の根拠を巡り一段と丁寧な説明が求められそうです。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。
フィリップス曲線に異議
クドロー委員長はトランプ大統領がFRB理事に指名する意向のジュディ・シェルトン氏とクリストファー・ウォラー氏について、失業率とインフレ率が逆相関の関係にあるという「フィリップス曲線に対する現状認識に異議を唱えていく」と述べた。パウエル議長については「解任させようという試みはない」と発言。中央銀行の独立性を支持しており、パウエル氏の職を変更する計画は現在ないと語った。
「愚か者」
トランプ米大統領は英国の駐米大使を「愚か者」だと酷評した。英国のキム・ダローチ駐米大使がトランプ氏について「不適切」で「無能」だと記述した外交文書が英日曜紙メール・オン・サンデーに掲載されたことが発端。英国政府は火消しに躍起だが、トランプ大統領が同大使を締め出す考えを明示するなど、事態はエスカレートしている。
「合意なき離脱」の阻止策
英下院は次期首相が議会の意思に反して合意なき離脱を強行するのを防ぐため、議会開会を義務づける法案を賛成294、反対293の僅差で可決した。次期首相の最有力候補であるジョンソン前外相は欧州連合(EU)と離脱協定を締結できない場合でも「決死の覚悟で」10月31日に英国をEUから離脱させると公約しているが、離脱に失敗した場合、辞任するかどうかについて言及を避けた。
突然の辞任
メキシコのウルスア財務相が突如辞任し、エレラ財務次官が後任に指名された。ウルスア氏はロペスオブラドール大統領と政策を巡る意見の不一致で辞めた最初の主要閣僚となった。辞任の影響でメキシコ・ペソは対ドルで一時2.3%下げた。メキシコ株も下落した。
シスコの買収
ネットワーク技術大手の米シスコシステムズは、米通信機器メーカーのアカシア・コミュニケーションズを約26億ドル(約2830億円)で買収することで同社と合意した。両社の発表によると、シスコはアカシア株1株につき70ドルを支払う。これはアカシア株の8日終値を46%上回る水準。買収はシスコの2020年会計年度下期に完了する見込み。
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