[9日 ロイター] – 米国のライトハイザー通商代表部(USTR)代表とムニューシン財務長官は9日、通商問題の解決に向け中国の劉鶴副首相や鐘山商務相と電話で協議を行った。米当局者が明らかにした。
当局者は電子メールで「双方は今後も必要に応じて話し合いを継続する」としたが、協議の具体的な内容や今後の流れなど詳細には触れなかった。
こうした中、カドロー米国家経済会議(NEC)委員長はCNBCが主催したイベントで、トランプ大統領は前月に中国の習近平国家主席と会談した際、新たな関税措置は導入しないことで合意したとし、中国は「誠意をもって」大豆や小麦などの農産品の輸入に動くとの見方を表明。「協議が継続される中でも、習主席は米国が示した譲歩に対し、農産品を巡り迅速に対応すると予想している」と述べた。
その後記者団に対し、農産品輸入のほか、合意に関する特定の時間枠は設定されていないことを明らかにし、「スピードよりも質」を重視する姿勢を示した。
3人の関係筋によると、中国は早期の購入を確約したわけではないという。米中協議が再開しても、進展するかどうかは依然不明だ。