6月の米消費者物価指数(CPI)統計によると、食品とエネルギーを除くコア指数が市場予想を上回る伸びとなった。米金融当局が早ければ今月の利下げを検討する中、インフレの判断を複雑にする可能性がある

キーポイント
コアCPIは前月比0.3%上昇ー昨年1月以来の高い伸び
 ・ブルームバーグ調査のエコノミスト予想中央値は0.2%上昇
 ・前年同月比では2.1%上昇-予想2%上昇
・総合CPIは前月比 0.1%上昇-予想は前月比変わらず
 ・前年同月比では1.6%上昇-予想と一致
U.S. core consumer prices rose more than forecast in June in broad advance

背景

  • コア指数は居住費や中古車、被服費、家具など幅広い分野の伸びを反映
  • パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は10日の議会証言で、弱いインフレ指標が「現在われわれが予想している以上に長引く」リスクを指摘

詳細

  • 中古車・トラックの価格は前月比1.6%上昇-前年比では1.2%上昇
  • ここ数カ月、変動が大きい被服費は前月比1.1%上昇-前年比では1.3%低下
  • エネルギー価格は前月比2.3%低下。ガソリンが3.6%低下した
  • 食品コストは前月比変わらず
  • 居住費は0.3%上昇。帰属家賃も0.3%伸びた。家賃は0.4%上昇

原題:U.S. Core Consumer Inflation Tops Projections in Broad Gain (1)(抜粋)