[ニューヨーク 15日 ロイター] – 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが小幅高で推移、全般的に薄商いの中、連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測が引き続き相場の重しとなった。
市場は現時点で7月と9月の利下げを見込んでいるが、ウエスタン・ユニオンのシニア市場アナリスト、ジョー・マニンボ氏は「(今月の )0.25%利下げは完全に織り込まれているほか、0.50%利下げも2割程度織り込まれている」とした上で、今週の指標内容に注目していると述べた。今週は16日に小売売上高と鉱工業生産が発表されるほか、17日には地区連銀経済報告(ベージュブック)も公表される。
FRBに加え、欧州中央銀行(ECB)の金融政策からも目が離せない。来週のECBではハト派的な姿勢が表明される見通しで、利下げは9月になると予想されている。FRBやECBがともにハト派に傾く中で、ユーロ/ドルはこれまで狭いレンジでの動きにとどまっている。
主要6通貨に対するドル指数は0.2%高の96.956。ドル/円は107.91円と横ばい。ユーロ/ドルは小幅安の1.1255ドル。仮想通貨のビットコインは約7%高の1万0941ドル。ムニューシン米財務長官は15日、フェイスブックの仮想通貨(暗号資産)「リブラ」に資金洗浄の予防策が必要との考えを示した。ただ具体的な規制策には触れなかったことで上昇を維持したと
いう。
豪ドルは0.2%高の0.7036米ドル。中国の底堅い指標が材料となった。オフショア人民元は0.1%高の6.8742元。
ドル/円
NY午後4時 107.90/107.93
始値 107.92
高値 107.98
安値 107.85
ユーロ/ドル
NY午後4時 1.1255/1.1259
始値 1.1276
高値 1.1277
安値 1.1254