安倍晋三首相は9月前半に内閣改造・自民党役員人事を行う方針を固めた。21日投開票の参院選の結果を踏まえ、新体制を検討する。
首相は8月上旬に広島、長崎の平和式典にそれぞれ出席するほか、15日は全国戦没者追悼式が東京都内で開かれる。8月下旬にはフランスで開かれる主要7カ国(G7)首脳会議、横浜市でのアフリカ開発会議が控える。一方で9月下旬には米ニューヨークで国連総会も開催される。首相はこうした日程を踏まえ、8月末までの外交日程を終えたタイミングで政権の体制を一新し、秋の臨時国会召集に向けて求心力を高めたい考えだ。
内閣改造・党役員人事では、岸田文雄政調会長や菅義偉官房長官ら「ポスト安倍」候補者の去就などが焦点となる。【野口武則】