イランのザリフ外相=20日、ベネズエラ・カラカス(EPA時事)

 【ワシントン時事】イランのザリフ外相は21日に放映された米CNNテレビのインタビューで、安倍晋三首相がイラン最高指導者ハメネイ師との会談で米国との緊張緩和を呼び掛けたことについて「(ハメネイ師は)メッセージをじっくり聴いた」と語った。その上で「米国が制裁を中止すれば、席に戻り交渉を再開できる」と述べ、制裁解除が交渉再開の条件だと主張した。

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ボルトン米大統領補佐官=6月28日、大阪市(AFP時事)

 インタビューは、イランによる英船籍タンカー拿捕(だほ)前の17日に収録された。ザリフ氏は、交渉が再開されれば「核の問題に加え、ミサイルや地域情勢についても(話し合いを)歓迎する」と指摘する一方、安全保障の分野で譲歩する考えはないとも述べた。