• トランプ政権は特定のケースでは企業に関税免除を約束している
  • マック・プロはアップルの主要製品で唯一米国で生産されていた

アップルは高性能デスクトップ型パソコン(PC)「Mac Pro(マック・プロ)」の次期モデル用部品を輸入関税対象から除外するようトランプ政権に要請した。マック・プロはアップルの主要製品で唯一米国で生産されてきたが、次期モデルは中国に生産を移管する計画だと事情に詳しい関係者が6月に明らかにしていた。

米通商代表部(USTR)に提出された文書によると、アップルはマック・プロの部品・アクセサリーに使われるステンレス鋼やアルミニウムフレーム、電源、内部ケーブル、サーキットボードなどに対する25%の輸入関税を免除するよう求めている。同文書はマック・プロに特に言及はしていないが、アップルが記載した機能と寸法は計画されている新製品に酷似している。

アップルの申請は7月18日に掲示され、現在は審査前の意見を公募している段階。「アップル・ウオッチ」や「エアポッド」など同社製品の一部は過去に関税を免除されていた。 アップルはこの申請についてコメントを控えた。

トランプ大統領は、部品や製品が中国でしか入手できず、中国の産業計画にとって「戦略的に重要ではない」ことや、関税が「深刻な経済的損害」を引き起こすことを企業側が証明できれば、関税を免除すると約束している。

原題:Apple Seeks Mac Pro Parts Tariff Exclusion After Move to China(抜粋)