中国の通信機器大手、ファーウェイは、次世代の通信規格5Gに対応したスマートフォンの新機種を、来月から中国で発売すると発表しました。他社も相次いで製品を投入する予定で、中国でも一般向けの5Gの利用が加速しそうです。
ファーウェイは26日、5Gに対応したスマホの新機種を来月16日から中国で発売すると発表しました。
ファーウェイをめぐっては、アメリカのトランプ政権が政府の許可なくアメリカ企業が取り引きすることを禁止しているため、半導体の調達に支障が出ていますが、今回の機種には子会社が自主開発してきた半導体が採用されているということです。
中国ではこのほか、「ZTE」も来月5日に、アメリカ企業の半導体を使った5G対応のスマホの出荷を始めるなど、各社が20機種近くを投入する予定です。
5Gのスマホは、アメリカや韓国などですでにサービスが始まっていて、中国でも今後、一般向けの利用が加速しそうです。
またファーウェイは、来月から発売するスマートテレビに、自社で開発した基本ソフト、「鴻蒙」を搭載することも発表しました。
基本ソフトをめぐっては、アメリカのグーグルが開発した「アンドロイド」が、アメリカ政府の措置を受けて、今後、ファーウェイの製品では使えなくなるという見方が出ていて、ファーウェイは基本ソフトの自主開発を進め、今後、腕時計型の端末などにも搭載する方針です。