【ソウル時事】北朝鮮の韓国向け宣伝サイト「わが民族同士」は28日掲載の論評で、8月に更新時期を迎える日韓軍事情報包括保護協定(GSOMIA)について「親日売国協定」と非難、「南朝鮮(韓国)は、この機会に完全に破棄しなければならない」と呼び掛けた。

 日本政府による輸出管理強化措置発動を機に韓国国内での対日感情が悪化する中、これに乗じて日韓の安全保障協力を弱めようという狙いがあるとみられる。

 論評は協定に関し、朴槿恵前政権と安倍政権の「共謀結託の産物だ」と主張。「同族間の不信と対決をあおり、日本の軍国主義復活と朝鮮半島再侵略の足掛かりをつくった」と決め付けた。