ニューヨークで28日、eスポーツの大会で優勝し、カップを手にするカイル・ギアスドルフ君=USAトゥデー・ロイター。会場はテニスの全米オープン決勝で使用されるアーサー・アッシュ・スタジアム
米ニューヨークで28日まで開かれていたゲーム「フォートナイト」の世界大会で、ペンシルベニア州の16歳の「ブーガ」ことカイル・ギアスドルフ君が優勝し、賞金300万ドル(約3億3千万円)を手にした。賞金総額は計3千万ドルに上り、eスポーツとしてはいずれも過去最高額となった。
フォートナイトは2017年に発表されたバトルゲームで、ゲーム機のほか、パソコンやスマートフォンでもプレーが可能。26日に開幕した今大会には、世界のプレーヤー約2億5千万人のうち4千万人が参加した予選を勝ち抜いた約200人が集結した。
米スポーツ専門局ESPNによると、ソロ部門の参加者約100人は13~24歳で、全員が男性。平均年齢は16歳という。優勝したカイル君は1日に8~10時間プレー。ビデオゲームは3歳から始めたという。
会場はテニスの全米オープンも開かれるアーサー・アッシュ・スタジアム。映画「ハリー・ポッター」に出演していた俳優らも参加し、会場を盛り上げた。優勝賞金は同大会で男女シングルスの勝者が得る385万ドルに迫るものとなり、eスポーツの盛況ぶりが改めて示された。
eスポーツを調査するNEWZOO社(本社・オランダ)によると、eスポーツを含めた世界のゲーム市場も成長傾向にあり、今年の総売り上げ見込みは昨年より約1割増の1521億ドルに上るという。(ニューヨーク=藤原学思)