[ワシントン 30日 ロイター] – トランプ米大統領は30日、中国が通商協議を巡り自身の1期目の任期が終わるまで時間稼ぎをしないよう警告した。2020年11月の米大統領選でトランプ氏が再選すれば、通商協議の行方はさらに厳しいものとなり、決裂する恐れもあるとの考えを示した。
トランプ氏はツイッターへの投稿で「中国が待つことによる問題は、もし私が(大統領選に)勝利したとき、中国とのディールは現在交渉しているものよりはるかに困難なものになるか、全くディールしないかだろう」と指摘。「中国は米国の農産物の購入を開始することになっていたが、そのような兆候はない。これは中国の問題であり、中国側が約束を果たしていない」と述べた。
その後、記者団に対し、米中通商協議はうまくいっているものの、米国には「良い合意を結ぶか、まったく合意しないかのいずれか」だとし、「今後の展開を見極める」と表明した。
さらに「もし中国に願い事があるとしたら、大統領選まで待って私が落選するのを見届けたいということだろう。中国は私との合意を喉から手が出るほど望んでいる。中国には多大な譲歩をする用意がある。しかし譲歩したからといって私がそれを受け入れるとは限らない」とした。
米中の閣僚級通商協議はこの日から上海で始まった。