[ワシントン 1日 ロイター] – 米政府高官は1日、日本と韓国との間の貿易と外交問題を巡る緊張が一段と高まる恐れがあると米国は懸念しており、両国に対し交渉の時間を作るためにいわゆる「休止協定」を検討するよう呼び掛けていることを明らかにした。
この高官は匿名を条件に記者団に対し、米国は韓国が国内で反日感情を高め、日韓両国の信頼を損なうような行動を起こすのではないかと懸念していると表明。「韓国の行動は国内での反日感情をあおるために、政治的効果をさえ計算した上で行われているきらいがある」とした上で「こうした状況を米国は憂慮している」と述べた。
同時に、日本が安全保障上の輸出管理で優遇措置を取る「ホワイト国」から韓国を除外するのではないかとも心配しているとした。
その上で「日韓の通商関係が悪化すれば、両国経済がともに阻害されるだけでなく、影響は負の連鎖とともに他に波及する恐れがある」ほか、北朝鮮の非核化に向けた連携にも支障をきたしかねないと指摘。米政府は日韓の問題に仲介はしていないものの、日本と韓国の双方に対し「休止協定」を検討するよう働き掛けていることを明らかにした。