- クラフト・ハインツ急落、イタリア流動化、強いドル「うれしくない」
- トランプ氏が苦戦する2つの戦争、大リーグがトウモロコシ畑で試合
世代を越えて米国人の食卓に定着したハインツのケチャップ、フィラデルフィアのクリームチーズなど、米国だけでも50以上の食品ブランドを展開するクラフト・ハインツ。110年以上の歴史を誇るグローバルな巨大企業に、変調の兆しが出てきました。どこのスーパーマーケットでも売っている加工食品より、地元で小規模の業者が生産する食品へと、消費者の志向は変わろうとしているようです。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。
先行き見えない
米国の食卓を代表するブランド、クラフト・ハインツの株価が大幅安。売上高急減を受け、同社には「長期的な計画」が必要で、先行きの確証が不十分なために業績見通しを示せないと、経営幹部は投資家に説明した。株価は一時16%下げ、2015年の会社統合以来の安値となった。同社には著名投資家のウォーレン・バフェット氏が出資している。
政局流動化
イタリアのサルビーニ副首相は連立政権はもはや議会で過半数の支持を得ていないと述べ、解散総選挙の「速やかな」実施を呼び掛けた。ポピュリスト政権の一翼を担う「同盟」を書記長として率いるサルビーニ氏は、反エスタブリッシュメント(既存勢力)を掲げる政党「五つ星運動」との連立解消を声明で発表した。
うれしくない
トランプ米大統領は強いドルを歓迎しないと表明し、ドルを押し下げるため大幅な利下げを行うよう、あらためて米金融政策当局に圧力をかけた。トランプ氏は「米国の大統領である私が非常に強いドルを喜ぶと考える人もいるだろう。だが私は喜んでいない!」とツイート。米国の高い政策金利はドルを高水準で維持し、キャタピラーとボーイング、ディアなど素晴らしい製造業企業の競争を難しくしていると主張した。
2つの戦争
トランプ大統領が貿易戦争と世界的な通貨戦争の両方で勝利するのは厳しそうだ。繰り返し要求する利下げは、実際には景気を押し上げ、ドルを支える可能性がある。ソシエテ・ジェネラルのキット・ジャックス氏は、「弱いドルを望むのであれば人民元とユーロの上昇を望むべきだが、トランプ大統領にとって残念なことに、通商を巡るやりとりがいずれも反対の効果をもたらしている」と解説した。
トウモロコシ畑
ケビン・コスナー主演の映画「フィールド・オブ・ドリームス」。米大リーグはこの映画のようにアイオワ州のトウモロコシ畑にスタジアムを建設し、来年8月にここでレギュラーシーズンの試合を行う。対戦するのはニューヨーク・ヤンキースとシカゴ・ホワイトソックス。ブラックソックス事件として野球史に汚名を残した100年前のワールドシリーズと同じカードにはならなかった。
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