[ニューヨーク 8日 ロイター] – JPモルガンによると、7日時点でマイナス金利となっている世界の債券の規模が前月比13.4%(1兆6000億ドル)増の13兆2000億ドルと、過去最高に達した。 

世界各国の債券市場で価格が上昇していることが背景にある。 

マイナス金利債券の規模増大は大半が欧州で見られた。ユーロ圏のマイナス利回り国債規模は15.6%拡大して5兆2000億ドル。利回りは平均して28ベーシスポイント(bp)下がった。 

日本のマイナス利回り債券規模は6.6%(4580億ドル)拡大して7兆4000億ドルとなった。 

米中貿易摩擦の激化に伴い、各国中銀が世界経済への貿易リスクに対し迅速に行動するとの見方が広がった。 

JPモルガンがトラッキングする先進21カ国中、16カ国の国債利回りが過去1カ月間に過去最低を記録した。