[ベルリン 9日 ロイター] – ドイツ連邦統計庁によると、1─6月は内需が旺盛で輸入が輸出以上に伸び、貿易収支の黒字幅が縮小した。1─6月の輸入は3.0%増の5562億ユーロ(6222億ドル)。輸出は0.5%増の6661億ユーロ。 

貿易黒字は1099億ユーロで、前年同期の1224億ユーロから減少した。経常黒字も1306億ユーロから1264億ユーロに減少した。 

ドイツの経常黒字は2011年以降、欧州委員会が上限のめどとしている、対国内総生産(GDP)比6%を上回り続けており、2015年には過去最高の8.9%を記録した。2018年は7.4%で、今年はさらに低下すると予想されている。 

国際通貨基金(IMF)や欧州委員会はかねてよりドイツに対し、国際不均衡の是正に向け内需を拡大し輸出を増やすよう要請していた。 

ドイツは貿易黒字の削減に本格的に乗り出すもようだ。独政府高官によると、政府は気候変動関連政策に充てる資金を確保するために赤字国債の発行を検討しているという。

連邦統計庁によると、6月の輸出は前月比0.1%減、輸入は0.5%増で貿易収支は181億ユーロの黒字。 

ロイターがまとめたエコノミト予想は、輸出が前月比0.1%減、輸入は0.3%増で貿易収支は186億ユーロの黒字だった。 

ING-Dibaのカルステン・ブルゼスキ氏は、輸出が弱いことから第2・四半期は小幅なマイナス成長になる可能性があるとし「きょうの貿易統計は、期待外れな第2・四半期の締めくくりを象徴する」と述べた。 

第2・四半期GDP速報値は14日に発表される。