米生産者物価の基調を示す指数は、7月に予想外の低下となった。マイナスの数字は2017年以降で初めて。インフレの抑制があらためて示唆され、追加緩和の論拠を強める可能性がある。
キーポイント |
---|
・食品とエネルギー除くコア生産者価格指数(PPI)は前月比0.1%低下 ・ブルームバーグ調査のエコノミスト予想中央値は0.1%上昇 ・前年同月比では2.1%上昇-2年ぶりの低い伸び ・総合PPIは前月比0.2%上昇-市場予想と一致 |
インサイト
- 今回の統計では、客室レンタルやローンサービス、医療ケア、トラック輸送のコスト低下が示された。ドル高も一因となった可能性があり、関税や労働コスト上昇の価格転嫁が困難だったことを示唆
詳細
- 食品とエネルギー、貿易サービスを除くPPI も7月に前月比0.1%低下と、2015年以来初のマイナス。変動の大きい要素を取り除いていることから、一部のエコノミストはこの指標を重視している。前年同月比では1.7%上昇。前月は2.1%上昇
- 財のコストは前月比0.4%上昇(前月は0.4%低下)。サービス価格は0.1%低下(同0.4%上昇)
- エネルギー価格は前月比2.3%上昇し、全体を押し上げ。食品は0.2%上昇
- 統計の詳細は表をご覧下さい
原題:Core U.S. Producer-Price Index Posts First Drop in Two Years (1)(抜粋)