【ワシントン時事】トランプ米大統領は14日、中央銀行に当たる連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長を「愚かだ」と改めて攻撃した。政権高官は、FRBに対し、月内に0.5%の緊急利下げを迫った。金融市場でリセッション(景気後退)入りへの警戒感が広がる中、政権による批判と利下げ圧力が一段と強まっている。
「大事なのは経済。そんなことも分からんのか!」〜米大統領選の勝ち方〜【コメントライナー】
大統領はツイッターで「中国(との貿易摩擦)は問題ではない。問題はFRBだ」と持論を展開。「(これまでの)利上げが急ピッチで行き過ぎだったが、今や利下げが遅過ぎる」と断じた。
この日の金融市場では、10年物米国債の利回りが2年物利回りを、2007年以来初めて下回ったが、トランプ氏は「異常な長短利回りの逆転だ!」と述べ、市場の混乱の責任をFRBに押し付けた。