米中貿易摩擦

日本の7月の輸出額は米中貿易摩擦の影響で中国向けの輸出が落ち込んだことなどから去年の同じ月と比べて1.6%減りました。この結果、輸出額から輸入額を差し引いた先月の貿易収支は、2か月ぶりの赤字となりました。

財務省が発表した貿易統計によりますと、日本の先月の輸出額は、6兆6432億円で、去年の同じ月と比べて1.6%減り、8か月連続で減少しました。国や地域別では中国向けの輸出が1兆2288億円で去年の同じ月を9.3%下回りました

またアジア向けの輸出は3兆4617億円と、去年の同じ月を8.3%下回りました。このうち韓国向けは4363億円と6.9%減りました。

先月4日に半導体などの原材料について韓国への輸出管理を厳しくした影響について財務省は「対象となった品目が輸出額全体に占める割合は大きくなく、むしろ半導体製造装置の輸出が落ち込んだことが韓国向けの輸出の減少に影響している」と話しています。

一方、日本の先月の輸入額は6兆8928億円で、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は2496億円の赤字となりました。貿易収支が赤字となるのは2か月ぶりです。