- 7-9月はマイナス0.1%成長を予測、定義上はリセッション入り
- 連銀はリセッションでなく停滞が長引いている状態と分析
ドイツ連邦銀行(中央銀行)は7-9月(第3四半期)に再び経済が縮小すると見込むものの、財政出動による景気刺激は必要ないとみている。事情に詳しい関係者2人が明らかにした。
内部の議論について話すことから匿名を希望した関係者によると、ショルツ財務相が景気見通しの悪化に備えて対策を準備するのは賢明である一方、ドイツ経済は今のところ追加的な支援を必要としていないと連銀はみている。
連銀のエコノミストらは第3四半期の経済成長率を、前四半期と同じマイナス0.1%と予測しているという。一般的にリセッション(景気後退)は2四半期連続でのマイナス成長と定義される。
ドイツ連銀の報道担当者はコメントを控えた。
ブルームバーグは今週、ドイツ経済が深刻なリセッション(景気後退)に陥った場合に発動できるよう、政府が財政措置を準備していると報じた。一方で、連銀の専門家は景気の停滞が長引いている状態だと表現し、暖冬で1-3月の生産が増えるなどの一時的な要因で、過去1年の国内総生産(GDP)にゆがみがあったと指摘しているという。
原題:Bundesbank Sees No Need for Fiscal Stimulus in Germany Right Now(抜粋)