[ワシントン 23日 ロイター] – トランプ米大統領は23日、パウエル連邦準備理事会(FRB)議長が習近平・中国国家主席を超える「敵」かと疑問を投じ、同議長に対する「口撃」を強めた。 

パウエルFRB議長はこの日、ワイオミング州ジャクソンホールで開催中の経済シンポジウムで、中国との貿易戦争や米経済を巡るリスクなどについて講演。9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で追加利下げを行うかについては明言しなかった。 

トランプ大統領はツイッターへの投稿で「相変わらずFRBは何もしていない!私が何をしているのかも知らず、私に尋ねることもなく、『講演する』など信じられない」と批判した上で、近く何らかの発表を行うことを示唆した。 

その上で「唯一の質問は、われわれにとってパウエル氏と習氏のどちらがより手強い敵だろうか」と述べた。 

トランプ大統領はまた、ドルやFRBに影響する措置を講じることを示唆したものの、具体的な内容は不明。さらに、中国が同日発表した対米報復関税に対応する構えを示した。