【ビアリッツ時事】フランスのマクロン大統領は24日、先進7カ国首脳会議(G7サミット)が行われている仏南西部ビアリッツでトランプ米大統領と会談した。両首脳は、仏政府による米大手IT企業を対象にしたデジタルサービス税やイラン核合意などをめぐり約2時間協議。仏大統領府は、2人の間で意見の相違はあるものの、「(イランを含む)多くの問題で一致点が見つかった」と発表した。
仏大統領府によると、マクロン氏は「イランがホルムズ海峡での緊張緩和に向けて核合意を履行することを条件に、一定量の石油を輸出できるようにする」との打開策を提案。これに対し、トランプ氏は「対立ではなく合意を望んでいる」と応じたという。ただ、米側の声明にはイラン核合意に関する記述はなく、両者の溝が埋まったのかどうかは不明だ。
マクロン氏はトランプ氏を「非常に特別なゲスト」と持ち上げ、良好な関係を強調した。トランプ氏も「マクロン氏とは時折角を突き合わせるが、非常に仲良くやっている」と発言し、終了後にはツイッターで「両国にとって多くの良いことが起きている」と述べた。