[ワシントン 26日 ロイター] – 米国防総省は26日、中国はベトナムが領有権を主張する海域における石油・天然ガス開発に「高圧的に介入」していると批判した。
中国の調査船は7月初めに、南シナ海のベトナムの排他的経済水域(EEZ)内で調査活動を開始。船舶追跡データによると、今月24日にはベトナム沿岸付近まで活動を広げた。
国防総省は声明で「中国はこのほど、南シナ海におけるベトナムの石油・天然ガス開発活動に高圧的な介入を再開した」とし、中国の活動は今年シンガポールで魏鳳和・国務委員兼国防相が述べた「平和的発展の道を歩むことを堅持する」という方針に矛盾していると指摘。
「こうしたいじめ戦略を続ければ、中国は近隣諸国、および国際社会の信頼を失うことになる」とした。
米国務省は22日、南シナ海におけるベトナムの石油・ガス開発に対する中国の妨害行為に「深刻な懸念」を表明。中国はここ数週間にわたり東南アジア諸国連合(ASEAN)に対して南シナ海での経済活動を「妨害するために一連の攻撃的措置」を取ったと指摘していた。