30日、韓国・仁川で開かれた日中韓観光担当相会合で観光交流を深めることに合意した石井啓一国土交通相(左)ら

 【仁川時事】日中韓の観光担当相会合が30日、韓国・仁川で開かれた。輸出管理厳格化や軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の破棄通告などで日韓関係が悪化し、人的交流に影響が及ぶ中での開催で、3カ国は観光交流を推進していくことに合意。日韓間も課題の打開へ努力する方針で一致した。

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 会合には石井啓一国土交通相、韓国の朴良雨文化体育観光相、中国の※(※=雛のヘンを各)樹剛文化観光相が出席。日韓の2国間会談も行われた。

 石井氏と朴氏による会談は40分の予定を約35分延長。石井氏は会談後、記者団に対し、日韓の間で課題があることを認めた上で「観光交流は重要であることは認識が一致した」と強調。会談が長引いた理由は「熱心に意見交換した」などと説明した。一方、朴氏は「率直に多くの話をした」と語ったものの詳細には触れなかった。

 日韓当局の発表によると、双方は観光を通じた交流が重要であることを確認した上で「率直な意見交換を行い、課題を打開するために両国が努力することで一致した」という。