- 20年大統領選前のトランプ氏の綱渡り的な戦略、危うい
- 「有意義な合意」を伴う包括的な協定は非常に疑わしい
トランプ米大統領は経済や市場への圧力を和らげるため、秋に中国との間で「何らかの形のミニ合意または休戦」を目指す可能性が高いと、エバコアISIのサラ・ビアンキ氏がリポートに記した。経済に対する最近の負のシグナルがホワイトハウスを不安にさせたと指摘した。
同氏は「米国と中国の関係における条件を根本的に再構築すると同時に、2020年の選挙には強い経済を背景に臨もうとするトランプ氏の二兎を追う綱渡り的な戦略は危うくなりつつある」と分析。
国有企業や技術移転などの問題での「有意義な合意」を伴う包括的な協定を「19年または20年中に結べるかどうかは非常に疑わしい」と指摘した。
原題:Trump May Aim for ‘Mini Deal’ With China, Evercore ISI Says(抜粋)