【パリ時事】10日付のフランス経済紙レゼコーは、企業連合を組む仏自動車大手ルノーと日産自動車が、人事などをめぐる協定の破棄を含めた関係見直しを検討していると報じた。6月に白紙となった、ルノーと欧州大手フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)との経営統合案について、日産を加えた議論の再開も取り沙汰されているという。

 ルノーと日産間の協定は「改定アライアンス基本合意書(RAMA)」と呼ばれ、影響力の行使を目的に、ルノーが日産に最高執行責任者(COO)や最高経営責任者(CEO)を送り込むことなどが取り決められている。協定については両社とも不満を抱えているとされ、関係筋はレゼコーに対し「新たな相乗効果を生み出す必要がある」と見直しの必要性に言及した。