9日、英下院で前倒し総選挙の実施を訴える動議について説明するジョンソン首相=ロンドン、議会放送の映像より(AFP時事)

 【ロンドン時事】英下院(定数650)は10日、ジョンソン首相が提出した前倒し総選挙の実施を訴える動議を否決した。首相が総選挙を求めたのは4日に続き2度目。欧州連合(EU)からの「合意なき離脱」阻止を目指す野党が再び反対・棄権に回り、可決に必要な下院の3分の2の賛成が集まらなかった。

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 少数与党の首相は10月末の離脱期限前に総選挙を行って下院の過半数を奪還し、9日に成立した離脱延期法をほごにした上で「合意の有無にかかわらずEUから出る」考えだった。しかし、計画は失敗に終わり、首相が期限内に離脱を実現できるか不透明になった。

 採決結果は賛成293、反対46。4日の投票は賛成298、反対56だった。