韓国のチョ・グク法相の家族ぐるみでの不透明な投資疑惑に関連し、裁判所は、資金を運用していた会社の代表ら2人に対する逮捕状の請求を棄却しました。
韓国のチョ・グク法相をめぐっては、娘の名門大学への不正入学のほか、家族ぐるみで不透明な投資を行っていた疑惑も持ち上がっています。
この投資に関連し、韓国の検察は今月9日、資金を運用していた会社と投資先の会社の代表2人について、横領などの疑いで逮捕状を請求していました。これに対して裁判所は11日夜、逮捕状の請求をいずれも棄却したことを明らかにしました。
その理由について、「この2人が事実関係をおおむね認め、関連する証拠が押収されていることなどから、現段階では拘束の必要性を認めがたい」と説明しています。
今回棄却された逮捕状は、一連の疑惑をめぐって初めて請求されたもので、今後の捜査に影響を及ぼすことも予想されます。
ただ、検察はチョ法相の妻を娘の表彰状を偽造した罪ですでに在宅起訴していて、本格化する捜査の進展しだいで、今後のムン・ジェイン(文在寅)大統領の政権運営を左右する可能性もあるだけに、関心が集まっています。