[イスタンブール 13日 ロイター] – トルコのエルドアン大統領は13日、米国製地対空ミサイルシステム「パトリオット」の購入を巡り、トランプ大統領と今月協議したことを明らかにした。
さらに、ロシアからのミサイル防衛システム「S400」購入を引き金に悪化している米国との関係を、自身とトランプ大統領との個人的な絆によって改善させることが可能と述べた。
トランプ政権は今年、トルコのS400購入に反発して米最新鋭ステルス戦闘機「F35」生産からトルコを排除し、トルコへの売却を凍結。さらに米財務省は今月、トルコに対し制裁を検討していると表明した。
しかし、エルドアン大統領はロイターに対し、トランプ大統領と約2週間前に電話会談し、パトリオット購入を巡り協議したことを明らかにし、「S400の購入規模にかかわらず、トルコが特定のパトリオットを米国から購入することは可能だ」と言明した。
さらに、ニューヨークで来週開催される国連総会の合間に、トランプ大統領と詳細について協議することで一致したと述べた。
また、対イラン制裁違反に絡み、米財務省がトルコのハルクバンクに課す罰金の免除を要請するかとの質問に対しては、両国がそのような「過ち」を回避することは可能と確信しているとし、トランプ大統領とは「普通とは異なる信頼関係がある」と強調した。