- 米中は20日に次官級協議を予定-ドナヒュー米商業会議所会頭
- 完全な合意をまとめるのは「途方もない挑戦」-ドナヒュー会頭
米国と中国の貿易交渉は、向こう1週間半ほどで閣僚級協議を再開する見通しだが、包括的な合意取りまとめにはまだ多くの作業が残されていると米商業会議所のトーマス・ドナヒュー会頭が述べた。
ドナヒュー会頭は、ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表が16日に商業会議所の州・地方幹部らに対して講演した後にワシントンで記者団に対し、米中の次官級協議が20日に予定されていることを明らかにした。
ブルームバーグは、トランプ政権当局者が知的財産と農産物購入に関する中国のコミットメントと引き換えに、一部の米国の関税発動を延期ないし撤回する内容の限定的な貿易合意案を提示することを協議していると報じていた。
ライトハイザー代表とムニューシン財務長官が中国の劉鶴副首相と最後に会談したのは7月末の上海で、その後米国は追加で中国製品1100億ドル(約11兆9000億円)相当に関税を賦課。中国の報復措置を招いている。
ドナヒュー会頭は中国による米国の農産物購入などの問題で一部進展があるとライトハイザー代表が示唆したと述べた上で、完全な合意をまとめるのは「途方もない挑戦」だと指摘。合意に楽観的ながらも現実的にみて「単純な問題ではない」と付け加えた。
原題:U.S., China Top Trade Negotiators Expected to Meet by Next Week(抜粋)