[リヤド/ドバイ 18日 ロイター] – サウジアラビア国防省は18日、サウジアラムコの石油施設の攻撃に使用された無人機(ドローン)と巡航ミサイルの残骸を公表した。サウジは双方ともイランのものとしており、こうした残骸は同国の関与を示す「否定できない」証拠だとした。
サウジ国防省のマルキ報道官は記者会見で、14日の攻撃では合計25機の無人機や巡航ミサイルが使用されたとし、無人機はイランの「デルタ・ウイング無人航空機(UAV)」、巡航ミサイルはイラン革命防衛隊が使用している「ヤ・アリ」と識別されたと明らかにした。「攻撃は北方から行われており、イランが背後にいたことに疑いがない」とし、無人機とミサイルの残骸が証拠となり、こうした疑いは「否定できない」と述べた。
この攻撃を巡ってはイエメンの親イラン武装組織フーシ派が無人機で攻撃したと犯行声明を発表しており、イランは関与を否定している。
サウジはイエメン内戦を戦う有志連合軍を主導しているが、有志連合軍の報道官も務めるマルキ氏は、攻撃はイエメンから行われたものではないと改めて強調。フーシ派はイランのために罪をかぶっていると述べた。
イラン大統領のアドバイザーであるフサメディン・アシュナ氏は18日、ツイッターへの投稿で「サウジの記者会見では、ミサイルやドローンがどこで製造され、どこから発射されたのかについて何も分かっていないことが示され、サウジの防衛システムがそれらを迎撃できなかった理由についても説明されなかった」と指摘した。