[ロンドン 19日 ロイター] – 欧州委員会のユンケル委員長は19日、英国と欧州連合(EU)離脱協定案を巡り合意は可能との考えを示した。 

ユンケル委員長はスカイニュースとのインタビューで「合意は可能」と言明した。しかし、五分五分以上の確率かどうかは分からないと述べた。 

その上で、離脱協定案で争点となっているアイルランド国境問題の解決策「バックストップ(安全網)」の代替策については、「英国とEU双方がバックストップの主要目的を達成できるのであれば、どのような手段が取られても構わない」と述べた。 

ユンケル委員長の発言を受け、ポンドは上昇。対ドルでは7月19日以来、対ユーロでは5月30日以来の高値を付けた。 

ジョンソン英首相もこの日、EU離脱協定案を巡る交渉で「一定の進展があった」と言明。しかし、合意がなくても10月末の期日に離脱する用意を整えておく必要があるとも述べた。