- トランプ大統領はイラン問題が平和的に解決しない可能性に含み残す
- ポンペオ国務長官、サウジ訪問で「重要な情報」入手と発言
イランのザリフ外相は、米国ないしサウジアラビアがイランを攻撃すれば「全面戦争」に至るだろうと警告した。
ザリフ外相はCNNとのインタビューで、サウジ主要石油施設に対する先週末の攻撃にイランは関与していないと強調し、軍事的衝突の回避を望んでいると表明。イエメンの反政府武装組織フーシ派には、高度な技術が必要な作戦を実行する能力があると述べた。イランが支援するフーシ派は4年にわたりサウジ主導の連合軍と戦闘を続けており、今回の石油施設攻撃を実行したと主張している。
ザリフ外相は「イランが攻撃したのではないことは、私が知っている。フーシ派が攻撃したとの声明を発表したことも私は知っている」と話した。
さらに米国ないしサウジがイランを攻撃すればどうなるかと問われ、「全面戦争」になると警告。「わが国の防衛について、極めて真剣な発言をしておく。イランは軍事的な対立を望まないと、極めて真剣に言っておきたい」と述べた。
トランプ米大統領は一方で、イラン問題を「平和的に解決できればいいが、そうならない可能性もある」と19日にFOXニュースに語った。
サウジ訪問を終えたポンペオ米国務長官は、トランプ大統領が今後の対応を考える上で「重要となる情報」を入手したと記者団に述べた。長官はサウジでムハンマド皇太子と会談している。
攻撃はイランが実行したとの「強いコンセンサス」が中東諸国にあるとポンペオ長官は述べた上で、トランプ大統領はなお平和的にこの問題を解決したい意向だと続けた。
原題:Zarif Warns of ‘All-Out War’ If U.S. or Saudis Strike Iran (抜粋)
Pompeo Has ‘Important Information’ for Trump After Saudi Visit(抜粋)