米民間調査機関のコンファレンスボードが発表した9月の米消費者信頼感指数は、今年最大の低下となった。景気や労働市場に関する消費者の見通しが悪化した。
キーポイント | |
・消費者信頼感指数は125.1に低下-3カ月ぶり低水準 ・ブルームバーグ予想の中央値は133 ・前月は134.2(速報値135.1)に下方修正 ・現況指数は169に低下-3カ月ぶり低水準 ・期待指数は95.8に低下-前月106.4からの下げ幅は今年最大 |
インサイト
- 今回の統計は、米企業が貿易戦争や世界の成長減速への対応を迫られる中で、消費者のセンチメントにも影響が広がりつつあることを示している
- 現在仕事が豊富にあるとの回答比率は3カ月ぶり低水準。一方、就職が困難との回答の比率も低下した
- 景気指数担当シニアディレクター、リン・フランコ氏:
- 「8月遅くに見られた貿易や関税を巡る緊張の高まりは、消費者を動揺させたようだ」」
- 「ただこうした不確実性とボラティリティーのパターンは今年大半の時期で見られており、信頼感は頭打ちの状態が続いているように見受けられる。信頼感は向こう数カ月、現在の水準付近で推移する可能性はあるが、この継続する不確実性が影響し、どこかの時点で低下し始める見通しだ」
詳細
- 「仕事が豊富にある」との回答から「就職が困難」との回答を差し引いた値は、33.2に縮小。前月は38.3と、2000年12月以来最大だった
- 6カ月後の所得増加を予想しているとの回答比率は19%に低下(前月24.7%)、事業環境が改善するとの回答は半年ぶり低水準
- 自動車や住宅、大型家電を購入する計画があるとの回答比率も低下した
原題:Consumer Confidence in U.S. Declines by Most in Nine Months (1)(抜粋)