[ロンドン 25日 ロイター] – ジョンソン英首相は25日から再開した議会に出席し、野党議員に政権を奪還するか、邪魔をせずに英国の欧州連合(EU)離脱を見守るかの二者択一であると迫った。 

英国の最高裁判所は24日、ジョンソン首相が10月末のEU離脱期日直前まで議会を閉鎖した措置を巡る訴訟で、首相の措置は違法と判断。これを受け、下院は25日午前11時半(日本時間午後7時半)に再開した。 

ジョンソン首相は下院で、野党議員に対し、自身の不信任動議を提出し、英EU離脱の行き詰まり打開に向け総選挙を実施するよう挑発。首相辞任を求める声が飛び交う中、野党議員は英EU離脱阻止に向けありとあらゆる手段を用いているが、今では政権奪還できないことを恐れ、総選挙への同意を拒否していると強調した。 

野党・労働党のコービン党首とスコットランド民族党(SNP)のイアン・ブラックフォード議員は、ジョンソン首相が合意なきEU離脱を排除した場合にのみ総選挙に同意すると述べた。 

議会はジョンソン首相による早期総選挙の動議を2度にわたり否決している。