[仁川(韓国) 29日 ロイター] – 韓国銀行(中央銀行)の李柱烈(イ・ジュヨル)総裁は、今年の成長率について、中銀の予想である2.2%に届かない見通しだと述べた。市場が見込む10月の追加利下げに関してはコメントを控えた。27日の会見内容が29日正午に解禁された。 

同総裁は、27日の記者会見で「(中銀は)11月に新たな予想を発表する予定で、そのときの状況を見極めなければならないが、従来予想の成長率2.2%を達成するのは厳しいだろう」と語った。 

韓国中銀は7月、2019年の成長率予想を従来の2.5%から2.2%に引き下げた。また、市場の据え置き予想に反して政策金利を1.75%から1.50%に25ベーシスポイント(bp)引き下げた。 

中銀の成長率予想は、民間セクターの予想(下限1.4%)を依然として上回っており、その後発表された指標は経済へのマイナスのリスクが増大していることを示している。 

李総裁は、次回11月の成長率予想見直しで、予想を引き下げるかどうかや、年内に市場が見込む追加利下げに関しては言及しなかった。 

中銀は前回8月の会合では政策金利を据え置いている。次回の政策会合は10月16日に開催される。