- 政府の財政出動なければ、金融緩和の効果は薄れる-ドラギ氏
- 10月末の任期満了迫るドラギ総裁、FTとのインタビューで発言
欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は、インフレ率押し上げに必要ならECBはさらに措置を打ち出すことが可能だと述べ、この取り組みを財政出動で支援するようユーロ圏加盟国にあらためて呼び掛けた。
ドラギ総裁は英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)とのインタビューで、「金利や資産買い入れ、フォワードガイダンスまで全ての措置を調整する用意がある」と発言。ECBが目標とする物価安定の追求は「対称的」だとも述べた。
10月末の任期満了が近づくドラギ総裁は、政府が支出を拡大するならECBの責務遂行が「大いに後押しされるだろう」との見方を再度表明。現在の金融緩和は「財政政策からの支援がなければ、長期にわたり続く可能性がある」ほか、財政政策の支援があった場合と比べ効果も薄くなると警告した。
原題:
Draghi Says ECB Has Room to Do More, But Needs Fiscal Backup(抜粋)