- 争点の国境バックストップ措置に期限加える選択肢、首相は排除せず
- EUも非公式に議論、アイルランドの説得が依然として関門-関係者
ジョンソン英首相は欧州連合(EU)から離脱案で合意を引き出したいと考えているが、2日に送付した案はEUにとって受け入れ難い内容である様子だ。
それなら、別の案ならどうだろうか。
事情に詳しい関係者2人によると、ジョンソン首相は争点となっているアイルランド国境の「バックストップ(安全策)」措置受け入れを排除していない。ただし、EUが明確な期限を設けることが条件だ。
EUはこの案を正式には検討していないが、EU中核国のドイツとフランスを含めEU内部で予備的な選択肢として議論されたことがあると、EU関係者が今週初めに述べていた。ただ、アイルランドに受け入れるよう説得することが依然としてかなりの困難だという。
ジョンソン首相に近い関係者の1人は、バックストップを受け入れるものの時間的な期限を加えるという選択肢が政府の「プランB」だと認めた。もう1人の関係者も、首相はその選択肢を排除していないと確認した。
原題:
Boris Johnson Has a Plan B for Brexit If the EU Rejects His Deal(抜粋)