• 北朝鮮、非核化巡る実務協議は決裂-米「良い話し合い」と反論
  • 米国は「手ぶらで」会合に臨んできた、大いに不満-金明吉首席代表

北朝鮮は米国が北朝鮮に対する「敵対的な政策」を撤回する措置を講じるまで、米国とさらなる協議を開催することには乗り気でないと表明した。韓国の聯合ニュースが報じた。

実務者協議は約8カ月ぶりに行われた。北朝鮮はミサイル試射を行いつつ、米国に制裁緩和を求めていた。

米国は週末にストックホルムで行われた米朝の協議を米国内政策のために利用していたと、聯合は北朝鮮外務省の声明を引用して伝えた。北朝鮮の非核化を巡る5日の実務者協議後、北朝鮮の金明吉(キム・ミョンギル)首席代表は協議が決裂したと発表した。一方、米国務省は「良い話し合い」だったと反論した。

聯合ニュースによると、金首席代表は「交渉はわれわれの期待を満たさず、決裂した。私は大いに不満だ」と表明。米国側が「手ぶらで」会合に臨んできたと述べた。

一方、国務省のオルタガス報道官は、北朝鮮代表団による「先のコメント」は8時間半にわたって行われたこの日の「協議の内容と精神を反映していない」と指摘。

オルタガス氏は電子メールで配布した声明で、米代表団は「複数の新たなイニシアチブ」を前もって検討し、スウェーデンが米朝協議を今後2週間で再開するとの案を示し、米代表団はこれを受け入れたと説明した。聯合によれば、北朝鮮は今月中に会合が再度開かれるというのは「事実無根」だと指摘した。

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トランプ大統領と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長(南北非武装地帯で、6月30日)写真家:ブレンダン・スミアロウスキ/ AFP、ゲッティイメージズ経由

原題:North Korea Says No U.S. Talks Until ‘Hostile Policy’ Withdrawn(抜粋)