米連邦高等裁判所は７日、トランプ大統領に税務記録提出を求めたニューヨーク連邦地裁の判断について、執行阻止を訴えるトランプ氏の主張を認めた。地裁の判断では、トランプ氏の会計事務所は同日午後からマンハッタン地検にこれらの記録の提出を義務付けられることになっていたが、その効力が直ちに生じることはなくなった。
ニューヨークの高裁は地裁の判断について、緊急の執行停止を認めた。地裁のビクター・マレロ判事は同日これより前、税務記録提出要求に対する差し止め命令を求めるトランプ氏の訴えを退けていた。
地裁の判事は、トランプ氏の会計処理を担うマザーズＵＳＡが８年分に及ぶ同氏の税・その他財務の文書をマンハッタン地検のバンス検事に提出するのを、トランプ氏は止めることはできないとの判断を示した。
検察側は、大統領一族の中核企業トランプ・オーガニゼーションが口止め料に関連し、業務記録を改ざんしたかどうかを調査している。
原題：Trump Wins Reprieve in N.Y. Demand for His Financial Records (1)（抜粋）
