米投資会社、ブラックストーン・グループのスティーブ・シュワルツマン最高経営責任者(CEO)は、香港で長引いている抗議デモが米中貿易合意の確率を高めると述べた。

シュワルツマン氏は8日に米ワシントン・ポスト紙が主催したイベントで、「中国が抱える重大な問題が増えていることから、合意の可能性は高まった」と述べ、香港や台湾の関係をその例として挙げた。

Blackstone Group Chief Executive Officer Stephen Schwarzman Speaks To Economic Club Of Washington
スティーブ・シュワルツマンCEOPhotographer: Andrew Harrer/Bloomberg

同氏は中国の内政事情が米国との交渉をより複雑にしていると指摘。歩み寄りを図りたいと考える変革派もいる一方で、変更を望まない保守強硬派もいると述べた。

「中国の態度はこの2年半で、様々な局面でわずかに変化しているのが分かる」とシュワルツマン氏は述べた。

中国に学校を創立した同氏は、頻繁に同国を訪問しており、時には米中政府の橋渡し役を務めることもある。昨年はトランプ政権の代理として8回訪中している。 

原題:Schwarzman Says Hong Kong Makes U.S.-China Deal More Likely (1)(抜粋)