[13日 ロイター] – ソフトバンクグループは、共用オフィス「ウィーワーク」を運営する米ウィーカンパニーの経営権掌握につながる出資策をまとめた。事情に詳しい筋が明らかにした。 

ソフトバンクGはウィーに約30%出資する筆頭株主だが、追加出資で保有率がさらに高まり、共同創業者のアダム・ニューマン氏の影響力が低下することになるという。 

ロイターは7日、ウィーが大規模リストラの原資確保に向け、ソフトバンクGから10億ドルの追加出資を受ける交渉をしていると伝えていた。関係筋によると、新たな出資がなければ、ウィーは早ければ12月末にも資金が枯渇する恐れがある。 

ロイターは前週、ウィーが、事業モデルなどに対する投資家の懸念を受けて新規株式公開(IPO)申請を取り下げた後、30億ドル調達するための交渉をJPモルガンとともに進めていると伝えた。 

ウィーの広報は、大手米金融機関による融資取り付けを確保していると説明。約60の金融関係者が守秘義務合意に署名しており、前週から経営陣と銀行側の協議が行われていると述べた。 

ウィーは2018年に19億ドルの赤字を計上し、今年上半期のキャッシュフローの赤字は23億6000万ドルに上った。