• 9月の乗用車販売台数は前年同月比6.6%減-乗連会
  • 新エネルギー車の販売、政府のインセンティブ縮小で急減

中国の9月の自動車販売は過去16カ月で15回目の減少となった。世界最大の中国自動車市場を支える政府の取り組みにもかかわらず、前例のない低迷が続いている。

全国乗用車市場情報連合会(乗連会)の12日の発表によると、9月のセダンとスポーツタイプ多目的車(SUV)、ミニバン、多目的自動車(MPV)の販売台数は前年同月比6.6%減の181万台だった。ディーラーが在庫一掃のため大きな値引きを提供した6月を除き、2018年半ばから前年割れが続いている

中国の自動車市場は、景気鈍化や排ガス規制の厳格化が打撃となり、中央政府は地方政府に消費喚起の措置を講じるよう促している。大気汚染や交通渋滞を減らすために打ち出された自動車購入抑制措置の緩和などが行われているが、これまでのところ効果は限られている。中国自動車工業協会(CAAM)は今年のディーラー向けの販売台数が過去30年間で2回目の減少になると予測している。

新エネルギー車(完全電動自動車、燃料電池車、プラグインハイブリッド車)の販売は3カ月連続で減少。政府がこれら車種の購入に対するインセンティブを縮小した後、33%減った。

このセグメントは、かつて地元メーカーが支配していたが、外資系合弁会社に市場シェアを奪われつつある。乗連会によれば、特にプラグインハイブリッドでは9月に外資合弁ブランドが80%急増したのに対し、地元ブランドは60%落ち込んだ。従来型ハイブリッド車の販売は9月に61%増加し2万9000台となった。

CAAMが14日に別途発表した9月のディーラー向け乗用車販売台数は前年同月比6.3%減だった。

原題:Record Slump in China’s Auto Market Continues in September (2)(抜粋)