消費増税が実施されて半月が経過した。身の回りには特に変わった変化はない。強いて挙げればポイント還元だ、キャッシュレス還元だと、やたら“還元”の二文字が目につくことか。たまに買い物に行くと受け取ったレシートに消費税が記入されている。10%分と8%分に分けて明記されている。消費税を複雑にした軽減税率が視覚を通して目に入ってくる。税率が10%になって税額が簡単に計算できる。これが消費の抑制要因になると前に書いた。確かに10%はわかりやすい。わかりやすさはいいことだが、それは消費にとってプラスかマイナスか。ポイント還元、キャッシュレス還元はどうか?
消費増税には前から絶対反対だったが、実施された以上は防衛策をと思ってキャッシュレス決済に挑戦してみた。色々迷ったあげくにpaypayを導入。理由は簡単、一番加入店舗が多かったからだ。iPhoneでソフトをダウンロード。使い方を調べながらまずは現金をチャージする。方法はいろいろある。銀行口座からキャッシュを振替たり、ICカードを登録すればカードからのチャージもできるようだ。一番簡単なのはコンビニのATMを使うこと。最寄りのセブンで早速使ってみようとしたが、やり方がわからない。仕方ないので店員に聞いてみた。わからない人が多いのだろう。懇切丁寧に教えてくれた。ATMを使って5000円をチャージ。ペイペイの画面にすぐに金額が表示される。
税抜き95円の飴(軽減税率対象)を買ってペイペイで100円支払う。支払いは簡単だ。小銭を出す必要もない。消費税が7円でトータル102円だが、キャッシュレス還元が2円(2%)あり支払額はジャスト100円。残りのチャージ金額が4900円とすぐに表示される。便利だ。筆者は同世代の中ではITリテラシーが高い方だと自負している。ペイペイの導入から金額のチャージ、使用までさほど苦労しなかった。だが、そんな筆者でもソフト導入の過程で迷ったり、わからないこともあった。スマホをこれから導入しようとしている人、使い慣れていない人にはおそらく電子決済による消費税の還元は難行、苦行だろう。消費税増税によってITに不慣れな高齢者は切り捨てられていく。
- 投稿タグ
- 経済の行方