[北京 17日 ロイター] – 中国商務省は17日、米国の通商交渉について、可能な限り早期に段階的な合意に達し、双方の製品に対する関税の撤回を進展させたいと表明した。 

商務省の高峰報道官は記者団に対し、段階的な合意は市場の信頼感の回復と不確実性の低下につながると述べた。また、双方が引き続き緊密に連絡を取っていると付け加えた。 

現在両国は事務レベルで合意の詳細を詰めていると説明した。 

トランプ米大統領は11日、米中が「第1段階」の通商合意に達したと発表したが、双方の当局者は合意にはさらに多くの作業が必要だと指摘した。 

ムニューシン米財務長官は16日、第1段階の合意について、両国首脳が来月署名できるよう、双方の交渉団が文書化に取り組んでいると明らかにした。 

同報道官は「交渉の最終目標は、貿易戦争を終わらせ、すべての追加関税を撤廃することだ」とし「そうなれば、中国、米国、全世界が恩恵を受ける。双方が引き続き協力し、交渉を前進させ、できる限り早期に段階的な合意に達することを期待する」と述べた。 

同報道官は「今年以降、米中貿易摩擦の影響で、米中間の貿易・投資は減少している」とし「これは貿易戦争に勝者がいないことをはっきりと示している」と述べた。 

中国の李克強首相は17日、米中ビジネス評議会(USCBC)のグリーンバーグ会長率いる代表団と会談し、米中双方とも対話を通じた問題解決が必要と指摘。「中国は国内企業と海外企業が平等に扱われる法律によって支配された国際的な事業環境を創出していく。財産権および知的所有権は厳格に保護されるだろう」と語った。