- CMAで239.5bpと1月中旬以来の高水準に-50億ドル緊急支援案
- ウィーワークはCEOに続いてマーケティングのトップも退任
投資先のウィーワークを巡る悪材料が相次ぎ、ソフトバンクグループの社債保証コスト(CDS)が上昇基調を強めている。
CMAによるとCDSは239.5bpと1月中旬以来の高水準を17日付けた。これに先立ち新規株式公開(IPO)を撤回したウィーワークに50億ドル(約5437億円)程度を緊急支援する計画が明らかになっている。100億ドル(約1兆1000億円)以上を投資するウィーワークのIPOに暗雲が立ち込めた9月中旬あたりからCDSの上昇は加速した。日本企業128社の平均CDSは17日、横ばいの47bp。
アダム・ニューマン最高経営責任者(CEO)に続いて、マーケティングのトップ退任も18日表面化したウィーワークは11月にも資金が底を突くとみられ、JPモルガン・チェースが主導するジャンク債を含む資金調達とソフトバンクGからの支援案を検討している。ソフトバンクGは11月6日に第2四半期(7-9月)決算を発表する予定。
あるトレーダーはソフトバンクGのCDS上昇について、ウィーワークを巡るニュースに株価とともに反応していると述べた。ボラティリティ(変化率)が高く買い手が限られ、上昇は止まりにくく250bpにやはり接近している、としている。