ペンス米副大統領は24日の演説で、香港での民主化デモ参加者に対する中国の行動を批判した。同時に、米中両国が関わり合いを強めることが必要との認識も示した。

ペンス副大統領はワシントンのウィルソン・センターで、「中国当局は香港への介入を強め、香港の人々の権利と自由を抑圧する行動をとってきた。こうした権利や自由は、拘束力のある国際的な取り決めを通じて香港の人々に保証されたものだ」と発言。デモ参加者らに向け、「われわれはあなた方を支持する」と表明した。

米中は通商交渉の「第1段階」で原則合意するなど歩み寄りを模索しており、ペンス氏はこうした状況を踏まえ、演説でどの程度踏み込んで中国を批判するかについて慎重にバランスを取った。

副大統領は両国が「デカップリング」するのでなく、米国は「中国との関わり、および中国による世界との関わりを模索している」と述べた。

原題:Pence Faults China Over Hong Kong But Urges Engagement on Trade(抜粋)