[ニューヨーク 24日 ロイター] – ニューヨーク外為市場では、英ポンドが対ドルで下落。ジョンソン英首相が12月12日の総選挙実施を提案したことに反応した。
ジョンソン首相は英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)を巡る混迷打開に向け、総選挙を提案。ただ首相に議会解散権はなく、野党の同意が必要となるため、総選挙が実現するかどうかは不透明だ。
終盤の取引でポンド/ドルGBP=は0.47%安の1.285ドル。今週に入ってからは1.43%下落している。 ポンドは対ユーロEURGBP=でも0.26%下落し、86.38ペンス。
総選挙を巡る不透明性は短期的にポンドへの重しとなる見通し。
ノムラのアナリストは「総選挙はポンドへのプラス材料とはならないだろう。投資家は結果が判明するまで様子見姿勢となり、資金の流入が鈍る可能性がある。そのため、われわれはユーロ/ポンドをロングとしている」と述べた。
主要6通貨に対するドル指数.DXYは0.16%高の97.65。 ユーロ/ドルEUR=は0.21%安の1.111ドル。10月のユーロ圏総合購買担当者景気指数(PMI)速報値がさえない結果に終わったことが嫌気された。
アナリストによると、欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が理事会後の記者会見で一部明るい見方を示したことを受け、ユーロは一時上昇。しかし、その後下げに転じた。
ECBはこの日の理事会で政策金利を据え置いた。また前回9月の決定通り、11月から月200億ユーロのペースで資産買い入れを再開し、「必要な限り」継続することを確認した。月末で退任するドラギ総裁にとって、今回が最後の理事会となった。
ドル/円
NY終値 108.61/108.62
始値 108.62
高値 108.66
安値 108.51
ユーロ/ドル
NY終値 1.1104/1.1105
始値 1.1128
高値 1.1153
安値 1.1094