9月の米新築住宅販売は前月比で減少し、販売価格も低下した。住宅ローン金利の低さや着実な賃金増加にもかかわらず住宅セクターの勢いが失速している可能性を示唆している。
キーポイント |
・新築一戸建て住宅販売(季節調整済み、年率換算)は前月比0.7%減の70万1000戸 ・ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値(70万2000戸)にほぼ一致 ・8月は70万6000戸(速報値71万3000戸)に下方修正 ・販売価格の中央値は前年同月比8.8%低下し29万9400ドル。2017年2月以来の低水準 |
インサイト
- 販売戸数減少を示した今回の統計だが、供給不足からくる値ごろ感低下の影響を賃金増加と借り入れコスト低下がやや和らげており、住宅市場が全体的には堅調を維持していることは示した。ただ、直近6四半期では住宅市場が景気拡大の圧迫要因になっている
- 販売に対する在庫比率は5.5カ月で前月と変わらず。新築住宅在庫は4カ月連続で減少し、9月末時点で32万1000戸
- 新築住宅販売は全米4地域のうち、中西部以外で減少。特に減少が目立ったのは西部と北東部
- 統計の詳細は表をご覧ください
原題:Sales of U.S. New Homes Ease as Prices Dip to Lowest Since 2017(抜粋)