- 有権者や党当局者らとの触れ合いに十分な時間を費やしていない
- 挽回しなければならない地盤は大きい-同州の民主党員ら
米大統領選候補者選びの最初の節目として来年2月に開かれるアイオワ州民主党員集会で、バイデン前米副大統領が3位、あるいは4位という屈辱的な結果に終わるリスクがある。同州の民主党幹部らが明らかにした。バイデン氏の陣営はまとまりが悪く、有権者や党の幹部らとのつながりが弱いという。
同幹部11人によると、2月3日の党員集会まで100日を切る中、バイデン氏はアイオワ州民が期待する少数の有権者グループや党当局者らとの接触に十分な時間を費やしていない。有権者に対するバイデン陣営の働き掛けは、ほとんど効果をもたらしていないという。バイデン氏はエリザベス・ウォーレン、ピート・ブティジェッジ両氏に負ける可能性があると、同幹部らは匿名を条件に話した。ウォーレン、ブティジェッジ両氏のアイオワ陣営はしっかりまとまっているという。
バイデン氏が民主党指名争いに立候補したのは4月で、陣営設置の鍵となる人員確保でライバル陣営に数カ月後れを取っていた。同氏は参戦当初は最有力候補だったが、ウォーレン氏やブティジェッジ氏の台頭に押され気味だ。最近の世論調査では、ウォーレン氏とバイデン氏がほぼ同率、ブティジェッジ氏が3位の調査もある。
バイデン氏は先週、勝つために「死に物狂いで取り組む」とアイオワ州で記者団に述べたものの、挽回しなければならない地盤は大きいと、同州の民主党員らは話した。
原題:Biden in Danger of Humiliating Loss in Iowa, Democrats Warn (2)(抜粋)