【サンパウロ時事】メキシコのエブラルド外相は11日、ボリビア大統領選挙不正をめぐる国内の混乱を受けて10日に大統領辞任を表明した左派のモラレス氏から亡命申請があったことを明らかにした。メキシコ側は受け入れるという。
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エブラルド氏は記者発表で「モラレス大統領から電話があり、口頭で正式に政治亡命の意思を伝えられた」と説明。「ボリビアではモラレス氏の生命が危険にさらされており、人道上の理由から受け入れる」と述べた。メキシコは左派のロペスオブラドール氏が政権を握っている。
モラレス氏は10月20日実施の選挙で、憲法では禁じられている「4選」を果たしたものの、野党候補は開票に不正があったと主張し、各地で反政府デモを展開。米州機構(OAS)も監査の結果、選挙を無効にするよう勧告した。これを受けてモラレス氏は10日に選挙やり直しを表明したものの、後ろ盾だった軍に辞任を要求されたため、議会に辞表を提出した。ボリビアの上下両院は12日、緊急合同会議を開き、辞表の扱いを協議する。